JACCCO✖️ゼンショーホールディングス共同企画「欧米から見た中国」を開催

2025年3月23日、青年交流事業部の事業の一環として、ゼンショーホールディングスとJACCCOの共同企画「欧米から見た中国」を、日中友好会館にて開催しました。

当日は、JACCCOと提携する学生団体をはじめ、内閣府、外務省、JICEなどが実施する日中青年交流事業の参加者・OBなど、日中関係に問題意識を持つ多くの青年が参加しました。

講演会では、キヤノングローバル戦略研究所研究主幹でJACCCO理事の瀬口清之氏が講師を務めました。欧米への出張から帰国したばかりの瀬口理事から、第二次トランプ政権発足以降の米中関係や中国経済に対する見方について、外交専門家や有識者の声も交えながら解説が行われました。

講演の冒頭、瀬口理事は、第二次トランプ政権発足以降、米国の民主主義体制が揺らいでいることや、米欧関係に深刻な亀裂が生じていることなどを指摘しました。その上で、第二次世界大戦後に形成されてきた世界秩序が大きく揺らいでおり、投資家の間では、アメリカそのものが大きなリスク要因として捉えられている現状について説明しました。

続いて、米中関係についても詳しく解説しました。アメリカによる中国への追加関税に対して、中国が報復関税措置をとったものの、その対象は輸入額全体のごく一部に抑えられていることを紹介しました。

また、バイデン政権が禁止したTikTokの使用をトランプ政権が認めたことや、トランプ大統領が6月の訪中を希望していることなどにも触れ、現在の米中関係は、当初の予想以上に融和的な側面を見せていると説明しました。一方で、中国国内の米中関係に詳しい専門家からは、アメリカの対中姿勢について、今後も基本的に強硬路線が維持されるとの見方が示されていることも紹介されました。

また、今回の演題でもある「欧米から見た中国」については、アメリカが中国をデカップリングの対象として捉えているのに対し、ヨーロッパの主要国は、中国を経済面における重要な協力パートナーとして捉えているなど、欧米の間でも中国に対する見方に違いがあることが紹介されました。

瀬口理事の講演に続いて、元駐中国・フランス大使でJACCCO理事の木寺昌人氏が登壇し、両理事によるトークセッションが行われました。

木寺理事は、瀬口理事の講演で紹介された、欧米の有識者が「世界の中で日本が最も安定している」と見ているとの指摘に触れ、自身も同様の認識を持っていると述べました。その上で、複雑化する国際情勢の中で、日本は短期的な動きだけにとらわれるのではなく、長期的な視点を持って今後の対応を考えることが重要であると強調しました。

講演会の最後には、参加者との質疑応答が行われました。日中関係をめぐる問題をはじめ、日本企業のロビー活動のあり方や核保有に対する考え方など、多岐にわたる質問が瀬口・木寺両理事に寄せられ、活発な意見交換が行われました。

講演会終了後には、日中友好会館内のレストランに会場を移し、登壇者、参加者、ゼンショーホールディングスをはじめとする関係団体の皆さまが参加する立食形式の懇親会を開催しました。

懇親会では、講演会の熱気を引き継ぐように、参加者同士による熱心な意見交換や交流が随所で見られました。世代や所属の枠を越えて親交を深めるネットワーキングの場となり、青年世代が日中関係や国際情勢について考え、交流を深める貴重な機会となりました。